2021.04.19
インソールの案内1
習慣を変えるインソール治療
自分も治療家として改善できない壁に何度か会いました。
治療をしても改善しない。
又は、
治療直後は良くても直ぐ元に戻るという方というのは、
骨格が変形が進んでいるか。加齢や習慣で姿勢を保つ筋力が不足している。
ということがあり治療だけでは改善が難しくなります。
根本原因が「傾いた姿勢習慣」が問題なのですが、姿勢を改善するには習慣を変えるしかありません。
治療だけでは改善しないしない患者様へ
身体が傾いていると当然、足元がズレてきます。
反対に足元がズレているから身体が傾くという言い方が出来ます。
足関節という足裏のポジションというのは立っているときに外圧と接触する唯一の部分です。
この外部との接触面の先端の足関節の突き上げ部分をコントロールすることで、
全身の関節(姿勢)をコントロールするというのが、傾きを取る真の根本改善といえます。
真の根本改善とは?
治療で改善させるポイントというのは、主に①と②の首と腰の部分が対象になりますが、
ゆがみの最下層③が足元であります。(写真を参照)
当然ですが、①⇒②⇒③という順に下方になりますので、
土台である足元がズレていると腰と肩、首の傾きも取れることはありません。
上の写真の患者様は治療だけでは改善しきれないという患者様の足元は、
どこか不均等なところがあるという事が分かると思いますがこの部分の歪みが
「体のゆがみ」の最も下層にあり、
多くの場合に治療するべきところの盲点であり、
対応する治療院は少ないと言えます。
今までどの様な治療を受けても改善しないという患者様の足元というのは、特有の捻じれがあり、
その捻じれこそ体の歪みの最下層で、治療する上で重要部分のひとつになるべき場所のひとつになるはずですが、
骨盤矯正・背骨の矯正の治療を目的とする治療院は多いですが足元の治療というのはなかなか出来ないところであります。
姿勢習慣を変える
インソールの組み合わせで、最も姿勢に負担がかからない姿勢に近づけて骨盤の傾き修正して歩行運動していただくと
普段の関節の位置、筋肉の使い方が変化して理想的な姿勢(ニュートラルポジション)
を保てるようになります。
上記の写真の注目ポイント
ニュートラルポジションが一致して負担のない姿勢に近づける(黄色の点と線)
下の写真・・・骨盤の角度が後傾から前傾に(黄色の三角)。
腰の位置の変化(白線部分との位置関係 ⇨部分)
骨盤の傾き角度を調整することですが、骨盤の上の背骨の湾曲がニュートラルなポジションにそろい
筋肉の硬さ・神経、血流障害が解放されて様々な症状が改善されやすくなります。
「通常のインソール」と「逆テーションのインソール」
当院のインソール治療の方法として
「通常のインソール治療」と
「逆テーションのインソール治療」
の2段階に分かれます。
逆テーションの治療の発想というのは、患者様の体のゆがみに対して逆に傾く作用を加えて「体の歪み」を消失さしてしまう方法であります。
「通常のインソール治療」・・補正
「逆テーションのインソール治療」・・矯正
上記の写真を見て頂くと
「通常のインソール治療」は補正。
「逆テーションのインソール治療」は矯正。
という考え方になります。
「逆テーションのインソール治療」は治療だけでは絶対に改善しないからだの歪みを改善させる方法です。
矯正という感覚になりますので、荒療治になる場合もあります。
例えば、下の写真のように脊柱管狭窄症などの変形性疾患が歪みの中にある場合、
変形した関節同士がぶつかり合い痛みが一時的に出てしまうことがあり
変形部位が補正できない大きさだとやらない方がいい。又はテーションを落とすことで、
通常のインソールに戻すこともあります。
治療原理 ~重心を変化させて痛みの改善~
単純な原理として体の歪みに対して,
足元を意図的に傾けて、骨盤・背骨の傾きを補正していくのですが、
脊髄反射という筋肉の中にある受容器(筋紡錘)が刺激を受けている状態を解除する
ことで痛みの芯の原因を解除するというものです。
脊髄反射は無意識のうちに起こる体の生理的反応で、体が歪んでいると骨格の位置が変位して、
筋肉内部の受容器が無意識に反応して筋肉の緊張を起こして血流障害、神経痛などの痛みの原因になります。
治療で改善できない細かい歪みは、習慣自体を変えるしかなく多くは自力での改善し難く
重心を変化させることで体の内部の圧力を変えることで血流・神経の流れの改善させる方法です。
インソール治療の注意点
インソールは靴と絶対にセットになることで効果を発揮します。
靴の選択を間違えると効果が出ないことがありますので下記の点に注意してください。
- 靴のサイズ(シューズを履いたときに指先を押して1cmくらいの余裕があればいい)大きすぎる靴は効果が出ない。小さすぎる靴はパーツを付けると窮屈になる
- 靴の性質(特にかかと部分の硬い事が重要で、履きやすい脱ぎやすいという柔らかすぎる靴はアウト。)
ナイキ、アシックス、アディダスなどの有名メーカーのスニーカー、ランニングシューズならほぼ大丈夫です。
インソール治療の費用
インソールは、基本となるインソールが15,000円、
パーツが6~7個ありそれぞれ千円~3千円かかります。
カスタムすると2万円前後になる事が多いです。