メンテナンスの必要性が大きく変わるのは、

構造性のゆがみか？

機能性のゆがみか？

という区別をつけなければいけないというところだと言えます。

構造性のゆがみとは、（左側）元には戻せない姿勢。

機能性のゆがみとは、（右側）元に戻せる姿勢。

構造性の姿勢は元に戻せませんが、

機能性の姿勢なら治療やセルフケアで元に戻せます

構造性の姿勢の比率が高いと治療だけでの改善は困難になります。

構造性の姿勢。　か　機能性の姿勢。　

の判断にニュートラルポジションに良い姿勢とされる点と線を結び一直線に揃えば改善がしやすい、揃わなければ改善しにくい。

　ニュートラルポジションがそろうという事は関節の変形が少なく治療で再生が可能ですが（写真、左）。

何回か治療してニュートラルポジションがそろわないという事は変形が進みすぎて関節の位置が元に戻らず治療だけでは改善は不可能だといえます。（写真、右）

「定期的なメンテナンス治療が必要な方」の条件がある方。

元に戻せない構造性の姿勢でニュートラルポジションがそろわない。

とメンテナンスの必要性が高いといえます。

この条件があるという事は背骨・骨盤・主要な関節（肩、股関節、膝関節）に変形状態がある可能性があり放置しすぎると重大な疾患に結びつく可能性があり出来るだけ早く対処した方が将来的に起こりえる弊害（神経痛、血流障害、機能障害）は遠ざけられます。

骨格の変形が進んで元に戻せない姿勢にさしかかっている患者様は治療だけで改善させることは難しいことも多いです。

少し長い目で考える必要があります。

すでに関節の変形が進んでいるのでズレた関節が移動しないように姿勢のポジションを保つ必要があります。

姿勢習慣を変えてしまう

　当院がお勧めする方法は、先ず傾き具合を計測して適切なインソールを作り、身体のニュートラルポジションを常に保てるようにします。

ニュートラルポジションをそろえて、日常生活の中でポジションを維持して歩行運動することで筋肉の反応も変化して骨格の変化も起こります。

その上で定期的に治療を入れて変形状態を改善してゆくことです。

具体的な期間として、3カ月～1年間。継続していると姿勢習慣の変化が起こることがあります。

関節は安定して軽度な変形状態ならば改善する可能性はあります。（あまり大きな変形は手術の適応です）